NAIST助教を退職してSB Intuitionsで働き始めました。

こんにちは、品川です。大学教員になって約3年半、ボスの定年退職に伴い、異動することにしました。 新しい所属先はSB Intuitionsです。民間企業ではありますが、研究機関登録もされていて科研費もそのまま移すことができます。まだ学生の投稿中の論文誌が残ってたりするのでありがたいですし、色々と面白いことができそうでワクワクしています。

アカデミアから民間に移った理由はいくつかありますが、雑に箇条書きにすると

  • アカデミアの世界しか知らないことにリスクを感じたから
  • 情報系のポストが増えていて、新しいことにチャレンジして失敗しても教員として戻れる可能性がそこそこありそうだから
  • 大量のGPUをぶん回したい気持ちが高まっていたから
  • 日本の中でも最高の教育を提供する研究室に所属して教育の可能性や限界を思い知ったから。結局教員が多忙過ぎるし、教育がスケールしないのが問題(私が成長させたいと思う「できない学生」への教育コストは学生の能力が低いほど際限なく高まる)
  • 品川の目指すものは「一人でも多くの人が幸せなD進生活を営むこと」なので、教員として活動を続けるよりも基盤モデルにベットする方が見込みがあると感じているため

とこんな感じです。

NAISTは素晴らしい環境でした。学生から教員になってみて、教員の先生方は思った以上に学生のことを考えて施策を練ってくれてることが分かりましたし、事務の方々の処理能力の高さには毎度頭が下がるばかりでした。食堂やコンビニの方々、清掃員の方々はよく挨拶をしてくださいましたし、NAISTで過ごす生活は快適そのものでした。

およそ9年間のNAIST生活で学んだことを挙げればきりがないので、また次の機会に少しずつ書いていこうかと思います。これまでありがとうございました。今後の品川の活躍にご期待ください。