強化学習苦手の会(もくもく会)をはじめて2ヶ月近く経った結果

この記事は強化学習苦手の会 Advent Calendar 2020の1日目の記事です。

こんにちは、品川です。はじめましての方ははじめまして。
最近、強化学習苦手の会というのを始めました。強化学習苦手の会もはじめてから早1ヶ月以上経ったので、一つ発表の機会があるといい感じの目標になるのではないかと思い立ち、このAdvent Calendarをはじめた次第であります。ワイワイやって多くの方に知ってもらいましょう!(なので空いてる日を埋めてほしい)

強化学習苦手の会とは

強化学習苦手の会では、水曜夜と日曜朝に集まって2時間ほど自分で好きな強化学習のプロジェクトを進めて交流するもくもく会というのを行っています。

「苦手の会」という字面はちょっと後ろ向きで珍しいかもしれません。気持ちとしては、強化学習の勉強を始めたばかりの方(私です)や、一人で勉強しているけどなかなか一人だと進めるのがツライと思ってらっしゃる方(私です)の学習支援を行いたいという気持ちがあり、少しでも参加の敷居を下げたいという気持ちがあってこんな名前になっております。「若手の会」と紛らわしい名前なのは、8割くらい私がノリで決めてしまった面もありますが、2割くらいは「若手の会」と一つセットで覚えてもらいやすいのではないかなという狙いがあります。

苦手の会は若手の会の分会という形をとらせてもらっています。若手の会が主に情報交換やチュートリアル輪講などの勉強会を開催する場であるのに対して、苦手の会では実際に参加者が能動的に行動して学習する場となるのを目指しています。

これを具体的に実現するのがもくもく会です。

もくもく会とは

もくもく会は、一言でいうと「時間を決めて、皆で集まってもくもくと自習をする会」と言えばだいたい想像がつくかと思います。

この会のねらいは4つあります。

  • 予め時間を決めることで、忙しい中でも勉強時間を確保でき、勉強ペースを保てる
  • 他人の存在があるので、自分の気まぐれに左右されにくい
  • わからないところが出てきたら、他の参加者に質問できる
  • 他の参加者と交流できるので、情報交換ができる

これを実現するために、現状の運用では以下の2つを一セッションとして、2度繰り返しています。

  1. 45分間:もくもく作業タイム
  2. 15分間:雑談・歓談・質問タイム

実際には最終セッションの雑談タイムでは、話が切りのいいところで途切れるまで自由時間としているので、途中で抜ける方も最後まで残って雑談してる方もいらっしゃいます。入退室は自由としていますので、どなたも気軽に参加していただければと思います。

ここ2ヶ月弱やってみた感想

最初のもくもく会が10月18日だったので、およそ2ヶ月弱やってきたことになります。最初は日程調整にも手探りで進めながらだったのですが、おおよそ水曜19:00~21:00、日曜10:00~12:00で固まってきました。毎回6~8人くらいの人で集まり、自分がどういうことをやっているのかお互いに話し合ったり、最近の論文について話したり、色々な話題が出ていて楽しいです。

個人的には、驚くほど楽に時間が確保できていることが一番驚きでした。いいだしっぺのプレッシャーもあると思うのですが、予め時間を確保しておくことで、「やるか・やらないか」の決断力をいちいち使う必要が無くなったのが大きいです。

これまでも強化学習は対話システムには有望なアプローチなので勉強してきたのですが、どうしても目の前の〆切のプレッシャーに耐えられず途中で断念することも多かったのですが、今ではこの時間を確保した上でのスケジューリングが自然とできてきています。

博士課程でも一番失敗していたのは時間の使い方だったと思うので、もくもく会は有意義なアプローチだと思います。コロナ禍の中、リモートで雑談や研究の話ができるというのも良いなと思っています。ぜひご興味を持たれた方は一度ご参加なさってみてください!途中からの場合は、後ろの雑談セッション中がおススメです。